イギリスには、ホワイト・ハート・ホテルがたくさん
カッスル・クームは、コッツウォルズ地方にある、古くて美しい家が建ち並ぶ非常に小さな田舎町だ。
カッスル・クームに泊って、人気の無い早朝散歩を楽しみたいとの妻のたっての願いにより、
町の中心にホテルをとることにした。
彼女自身がインターネット・サイトで、「ザ・ホワイト・ハート・イン」を予約。
ホワイト・ハートはカッスル・クームでは有名なレストランで、映画の撮影にも使われたことがあるという。
もちろん町の中心地、マーケット・クロスに面しており、絶好のロケーションだ。
バースでの観光を終え、夕方、レンタカーでカッスル・クームの町に向かう。
カッスル・クームの手前、約10分程度のところで、偶然にも「ザ・ホワイト・ハート・イン」を発見!
町からかなり離れているし、予約したホテルはここではないと思い、素通りしようとしたが、
妻が、インターネットでみたホテルの写真と一緒だから、ここで間違いないと言う。
見た目もおしゃれで、なかなかのホテル。町からかなり離れているが、よさそうなホテルなので、
ここでもまあいいかと思いながらホテルに入って聞いてみると、案の定、別のホテルだった。
ようやくカッスル・クームに到着し、町の中心地にレストラン「ザ・ホワイト・ハート」を発見。
しかし、小さなレストランで、ホテルを併設している気配は無い。
中に入って聞いてみると、やはり別物。
いったい妻が予約した「ザ・ホワイト・ハート・イン」はどこにあるのか?
思い出してみると、コッツウォルズ地方をレンタカーで廻っている間、
「ザ・ホワイト・ハート」という名前のホテルを何件か目にしている。
この名前は、イギリスのホテルでは非常にポピュラーな名前のようだ。
すでに時刻は7時。
お腹も空いたし、とりあえず、このレストラン「ザ・ホワイト・ハート」で夕食をとる。
その後、せっかく来たことだし、カッスル・クームの町を観光、散策する。
この時期のイギリスは、夜9時頃まで日が明るいので、幸いにもまだまだ観光は可能だった。
カーナビに住所を入力して検索してみると、
予約した「ザ・ホワイト・ハート・イン」は、なんとチッペナムの先、カルンという町にあった。
ここから車で約20分の距離だ。
夜9時、ようやく目的の「ザ・ホテル・ハート・イン」に到着。
想像していたおしゃれな宿ではなく、国道沿いにある場末のモーテルといった感じの宿だった。
周りにめぼしいものは無く、早朝散歩もする意味なし!
しかも、朝食は9時〜10時の間とのこと。こんなに遅い朝食の宿は、未だかつて聞いたことがない。
バーを夜中の2時までやっているとのことで、朝早く起きれないからこれ以上早くはできないとのこと。
朝早くから行動したい我々にとっては、ダブルでショックたっだ。
翌朝、早くに目が覚めたこともあり、ホテルで朝食はとらずに出発。
次の目的地、レイコックに向かうことにした。
ホテルの人は誰一人として起きておらず、フロントも閉まっていて入れない。
ホテル代はすでに日本から支払済みだったので、
ルーム・キーを中庭のテーブルの上にメモを添えて置き、出発することにした。
車を駐車場から出した後、再び中庭に戻ってみると、
置いたはずのルーム・キーとメモが無い。
妻に聞いてみたが、知らないとのことだったので、
きっとホテルの人が起き、我々が車を出している間にしまったのだろう。
ホテルを出発し、次の目的地レイコックに到着。
と同時に、妻の驚きの声。なんと、妻のカバンの中からルーム・キーが・・・。
車を出す時、かなり狭くて妻に誘導してもらったのだが、
その際、無意識にルーム・キーをカバンにしまってしまったらしい。
しかたなく、レイコックの町を1時間程散策したあと、ホテルにとんぼ返り。
結局、ホテルで何事も無かったかの様に朝食をとることとなった。
イギリスには、「ザ・ホワイト・ハート」という名のホテルがたくさんある。
この名前のホテルを予約する時は、くれぐれもその所在地には気を付けよう!!