エジプトで、ホモに襲われかける
アスワンからルクソールに移動する際、列車で移動してしまうと途中の遺跡に立ち寄れない 為、タクシーをチャーターして寄り道しながら行く事にした。
タクシーの運ちゃんはとても親切で、途中運転させてくれたりもした。
ところがしばらくすると運ちゃんが、「男は好きか?」と聞いてくる。
「男は女を好きになるものであって、男に対しては別に好きとかそういうものでは無い」と答える が、納得がいかない様子。何故か?何故か?としつこく聞いてくる。
しまいには、何と私のペニスを見せろとまで言い出した。
さすがにこれには驚いた。
しかしここで断って相手を怒らせてしまい、砂漠のど真ん中で車を降ろされたらいったいどうな ってしまのか?
そんな事を心配してやんわりと断ろうと、「You say joke!」を連発したが、いっこうに分かってくれ ない。
さすがの自分も頭に来て、意を決して「NO!」と怒鳴ったら、なんとあっさりとおとなしくなった。
その代わり今度は、「金くれ、金くれ」を連発し出したが・・・。
もちろん最初の約束以外の金は、びた一文払わなかった。
エジプト人に限らず、嫌な時はやんわりとかわすのではなく、はっきりNO!というのが、正しい あしらい方だ!
でも思い起こしてみれば、ギザからサッカーラにいく時に馬の先導をしてくれたガイドからも、 「男は好きか?」とか、ホモについてしつこく聞かれた。
そのときはあまり気にしなかったが、今考えてみればやつも危なかったのかも知れない。
エジプトとうい国は確かに一夫多妻制ではあるが、一人の女性を娶るのに、結納金のような形 で女性に巨額な金を支払うことが慣わしとなっているらしい。
その為たいていの男性は、サウジなどの産油国に何年間か出稼ぎに行って、結婚の為の資金 を稼いで初めて結婚できるらしい。
そんな事情もあって、結婚出来ない独身男性が多く、結果としてホモに走るのではないのか?
そんな気もした。
別な意味で危険な国だった。
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