ゴールデン・ウィークに休みが取れる事となり、急遽ウズベキスタンに飛ぶ。
先月末の首都タシケントでの連続自爆テロ、ブハラの民家での爆弾事件など、このところ物騒 な話題が多いウズベキスタン。
先日の日本人人質問題など昨今の世界情勢を考えると多少躊躇されるが、外務省の渡航情 報とウズベキスタン政府のIMU(ウズベキスタン・イスラム運動)への徹底的な掃討作戦の成功 を信じ、旅に立つ。
4月28日、ウズベキスタン航空にて、関西国際空港経由、タシケントへ。
タシケントで国内線に乗り継ぎ、ホレズム州の州都ウルゲンチまでへ行く。
さらにそこからタクシーで、ホレズム帝国の都『ヒヴァ』へ。
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ブハラ
昨日に引き続き、ブハラを散策する。
4本のミナレットを持つチャル・ミナルを見たあと、 ブハラ郊外にあるスィトライ・マヒ・ホサ宮殿に行く。 この宮殿の内部は、この時代には珍しく派手な装飾が施されている。 |
| 「チャル・ミナル」 |
| 「スィトライ・マヒ・ホサ宮殿」 |
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サマルカンド
異国の地サマルカンドで誕生日を迎える。 グリ・アミール廟で知り合った女子学生が、 家に招待して家族みんなで誕生日を祝ってくれた。
彼女の家は、中庭がジャガイモ畑になっていて、羊2匹に牛を3頭かっていた。 外見はかなりボロかったが、一応、テレビ、ビデオなどの家電製品は揃っていた。 ただ、トイレはボットン式でかなり汚い。 ブハラでも同じ様に民家に夕食を招待されて行ったのだが、 そこの家もここと同じ様に、家はボロかったわりに、 どういうわけだか家電製品だけは揃っていた。
目の前でウズベキスタンの伝統料理「プロフ」を作ってくれ、ご馳走になる。 彼女達5人はスプーンを使わずに手でプロフを食べていたが、 自分はどうしてもそれに馴染めず、やはりスプーンを使った。 みな本当に親切で、快くもてなしてくれた。 |
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サマルカンド
ウズベキスタン最後の夜は、 レギスタン広場で知り合った現地の学生さん達と一緒に食事をする。 彼女達は外語学校に通っている学生さん達で、 外国人旅行者に非常に興味を示し、みなフレンドリーで気さくな人達だった。 |
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5月7日、タシケントからウズベキスタン航空にて成田に到着。
今回のウズベキスタン旅行は、昨今の世界情勢やイスラム原理主義組織のテロ活動などを考 え、当初かなり心配していた。
しかし実際に旅してみると、タシケント以外の町は全くそんなことはなく、実に平和で穏やかな 国であった。
特に人々が非常に親切で、心から旅人を歓迎してくれる。
家に招待してくれる事も度々あった。
また、家族の絆をことさら重んじ、人の理に尽くすことを第一としているのがよく分かる。
これほど心温まる人々が暮らす国は他に見たことが無いと言っても過言ではない。
今回の旅行は、非常に旅行し易く、これまでになく、人とのふれあいの旅でもあった。
彼ら、彼女達が、これから来るであろう近代化、西欧化の流れの中で、いつまでも今の気持ち を忘れないでいて欲しいと切に願う。
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